どうも拓郎です。
抜いた親知らずのあともようやくおさまってきました。
今回はこのまえ予告したようにSilverという曲のデモとそのMIDIデータを公開させてもらおうと思いますが、ついでなのでそれらを使って「変拍子の曲の簡単な作り方」というのを紹介させてもらおうかと思います。
これは作曲に慣れてる人なら誰でもできる方法です。Silverという曲のAメロの変拍子も同じ方法で作っています。
解説すれば「なんだそんなことか」と思うくらい単純な事なんですが、やり方次第では「それどういう変拍子なの?」と思わせる訳の分からないものを作ることが出来ます。
作曲に興味のある人向けの内容になりますが、楽器をやっていない一般のリスナーの方にも分かるようになるべく丁寧に解説を心がけるんで、興味があったら読んでみてくださいね。
とりあえず、デモ公開
なにはともあれ、デモです!
めっちゃラフなものですがSilverという曲はこれをもとにみんなで作りました。
まず一番初めに作ってみんなに聞いてもらったのがこれ。
んで、Aメロとサビがなんかしっくり来なかったのでその二箇所をちょっと作り替えたのがこれ。サビは衝動を抑えきれずにNOFX全開にしました。ここを作ってる時が一番楽しかったです。笑
とりあえず欲求が満たされたので、ネタづくりはやめてもっといい感じのサビのメロディがないか考えた結果の2パターンがこれ。
最終的にはAメロのメロの入り位置が少しズレて、サビは全部のパターンがミックスされました。これですね↓(アップルミュージックを使ってる人はサインインして聞いてね)。
あのデモがみんなのおかげでこんなに育ちました。これのレコーディングは最高に楽しかったですよ。
SilverデモのMIDIデータ
データ管理がちゃんとできていなくて、全部のパターンのMIDIデータを作るのがめんどかったむずかしかったので二番目のものだけアップしました。
DTMerの方々、何かの参考になればどうぞ。
デモ「Silver」Aメロの解説
ではここから変なAセクションの解説にはいります(ちなみにこれから解説するのはあくまでデモのAメロの符割りです。アルバム版とはちょっと違うんで、気をつけてくださいね)。
Aセクションは変拍子なんですが、テンポも早いし変則的な変拍子なのでなかなか拍をとろうとする人もいないかと思います。
でもここはもともと何の変哲もない4拍子でした。とりあえず4拍子で作ったものをあとから変拍子に変えたのであります。
とりあえず音符を使ってどういう変拍子になっているかを解説させてもらいます。
(言ってる言葉と書かれてる言葉が違うけど気にしないように)
ご覧のように8分音符で考えると
(8+2)(8+1)(8+1)(8)
となっています。これはつまり4拍ごとに8分音符が2つか1つ、つけ足されているわけです。
逆に付け足さないとこのAメロはこうなります。
普通の4拍子ですよね。最初はこういう感じでした。
どうしてデモのような形になったか言うと、なんか物足りなかったからです。メロコア風の曲を作るという目標は明確にあったんですが、どうせならヤセイ風のエッセンスを少しだけ入れたかったのであります。
サウンド面ではあまり変なことしたくなかったので、少し変わったメロコアにするならやっぱりリズムを凝ってみようかなと。
それで遊ぶならAメロかなぁとなって、1小節の後ろにランダムに8分音符を足したらこのデモのような形になったというわけであります。
足して聞いてみて、感覚的に面白かったものを採用しました。けっこういい加減に好き放題につくってます。そうやって作るのが楽しいんですよねー。
1小節ごとに8分音符を不規則に付け加えると簡単に変わった変拍子になります
今説明したようにSilverのAメロはこの方式で作られてます。
んで、このやり方は他の曲でもいろいろ応用が効きます。
どんな曲でも1小節ごとに8分音符を2つとか3つとか4つとか不規則に付け加えていくと、かなり不規則な変拍子になります。8分音符じゃなくて16分音符でもいいです。もしくは3連符の2つ分とか4つ分とかでも面白いかもですね。
このアイディアは考え方としてはとても単純で簡単なものなので、誰でもすぐに実践できるのがいいところ。
やってみると演奏するのも案外簡単・・・・・です。うん。4拍ごとに8分音符を2つか3つか4つ挟んでいけばいいんです。うん。そう考えればすっとできたりします、うん。
そしてこのやり方でつくったものに慣れると5拍子や7拍子が簡単に感じるので、リズムのいい練習にもなって一石二鳥。
レッツトライ!ドゥーイット!
次回予告
今回はわりと簡単なほうの変拍子の作り方というか考え方を書かせてもらいました。
お手軽に変な変拍子にしたければ「基本となる4拍子に何かを不規則に足す」この考え方でいけばおっけい。簡単でしょ?
でもやりすぎると演奏する人に嫌がられるし(笑)、けっきょく自分の首を絞める事にもなるので注意しましょう。
そして次回はちょっと難しいほうというか、みんなが慣れていないであろうリズム
4拍5連について
その簡単な解説とそれを利用した実際の打ち込みリズムの例について僕なりに書きたいと思います。
4拍5連は使い方を理解できるとかなりおもしろいリズムを打ち込めるようになるので、いいですよ。
乞うご期待!
それから2/15@恵比寿リキッドルーム Hunting Hour vol.2いよいよ来週です!
かなり音が仕上がってきましたb 新体制の初ライブなんでぜひ見に来てくださいね~。